|
|
|
|
|
|
|
平成21年、父であり親方でもある「修」が長年の夢だった写真集を作りました。
50年近くに及ぶ日本建築の大工職人の成果として、また愛情込めて生活を営んでいる施主の方々への、せめてもの恩返しとして…。そして、我々息子達への技の継承などいろいろな想いがこもった写真集です。 (掲載した写真は、その写真集からのものに加え最新の完成写真を随時載せていきます。)
親父は、テレビや映画の時代劇に映る家のたたずまいや建具などをよく見ている。また、鎌倉の古い家並みを散策し、気に入った造りを記憶して、自分の造る家に取り入れることが巧みだ。書院造り風の建具、玄関の腰板、青の染料を加えた京壁など、親父の造る家は日本建築でも一味効いている。
そんな親父を小さいときから見ていた俺たちは、こんな身近に最高の教師がいる幸運に恵まれたことを最近知った。いずれは、親父から俺たちが引き継いでいかなければならない日本建築の技をできる限り盗み取って行こうと思う。
木を削り、刻んでそして組む。そうした昔ながらの職人の仕事をきっちりできる大工になるために、親父以上に研究と努力を重ねていきたい。それが親父への最大の恩返しになると信じるから。
新見陽一・新見政広
|
|
|
|
|
|
|